陳情第 32 号
立川市における、バランスのとれた受動喫煙防止対策を求める陳情
1 受理年月日 平成28年8月15日
2 陳 情 者 東京都中央区築地6-20-6 中央卸売市場第二低温ビル316号 東京都飲食業生活衛生同業組合 理事長 原田 啓助 外1名
3 陳情の要旨
立川市議会におかれましては、市政に日夜ご活躍され大きな成果をあげられてい ることに深甚な敬意を表すものです。
また、私どもの事業活動に、日頃から格別のご理解とご高配を賜り厚く御礼申し 上げます。
受動喫煙防止に関し、バランスのとれた対策を行なっていただきますよう、以下 のとおり陳情します。
4 陳情の理由
2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として国、東京都 において受動喫煙に関し、法制化による規制の議論がなされているものと承知して います。我々も受動喫煙は防止すべきと考えています。しかしながら、その対策は 飲食施設の事業者や施設管理者が実態に則した判断によりなされるべきものであり 法制化により強制的に規制すべきではありません。分煙や店頭表示をすすめること で受動喫煙を防止できると考えています。
現在、東京都において「外国人旅行者の受入れに向けた宿泊・飲食施設の分煙環 境整備補助金」「飲食店等における店頭表示率の向上促進」がすすめられています。
我々はその取組み、趣旨に賛同し、受動喫煙防止への取組みを行なっているとこ ろです。貴立川市におかれましては、条例化による強制的な規制の検討がなされる ことなく、飲食施設事業者の取組みによる受動喫煙防止対策にご理解、ご支援をい ただけますよう求めます。
5 説明
平成26年10月から平成27年5月に行われた「東京都受動喫煙防止検討会」
におきまして、2018年までに条例化について検討を行なうこと、国に対しては、 全国統一的な法律での規制を働きかけること等が東京都への提言としてなされまし た。これを受けて国においても法制化への検討がなされているものと聞き及んでい ます。
受動喫煙防止対策は、飲食施設の事業者や施設管理者が店舗の実態に則した判断 によりなされるべきものであり、法律や条例による強制的な規制によるべきもので はありません。分煙や店頭表示等様々な取組みにより、たばこを吸うお客様、吸わ ないお客様ともに、様々な形態の店舗を選択できることこそ日本が誇るおもてなし と考えています。
現在、東京都におきましては「外国人旅行者の受入れに向けた宿泊・飲食施設の 分煙環境整備補助金」「飲食店等における店頭表示率の向上促進」がすすめられてお り、東京オリンピック・パラリンピック開催に向けた受動喫煙防止への取組みを行 なっています。我々も受動喫煙を防止することに異論を唱えるものではなく、東京 都の取組みや趣旨に賛同し受動喫煙防止への取組みを行なっています。
また、これまでのオリンピック・パラリンピック開催都市をはじめ諸外国では、 屋内が禁煙の場合でも屋外では自由に喫煙できる環境にあります。
日本において屋内外双方で禁煙化・分煙化がすすんでいる状況の中、法律や条例 による強制的な規制が導入されると、店舗の実態に則した取組みができず、お客様 がニーズに応じた店舗を選択できないことになります。
たばこを吸う方も吸わない方も我々にとって大切なお客様です。分煙を行ないた くても資金的、スペース的に分煙ができない中小の狭小店舗は全席禁煙とするしか なく、たばこを吸うお客様にはお越しいただくことができず、売上の減少による飲 食施設事業者や施設管理者が混乱することは必至です。
立川市におかれましては、条例化による強制的な規制の検討がなされることなく、 飲食施設事業者の実態に則した取組みによる受動喫煙防止対策にご理解、ご支援を いただき、官民一体となり、バランスのとれた受動喫煙防止対策を行なっていただ きますよう切にお願いします。